アトピー性皮膚炎

ホーム  »  病気について  »  アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎とは

アトピー性皮膚炎とは、良くなったり悪くなったりを繰り返す、かゆみのある湿疹を主な病変とする皮膚の病気です。毎日の外用治療や悪化因子の除去など、本人や親御さんの負担は相当なものです。
しかし、アトピー性皮膚炎は適切な治療を続けながら経過を見ていくと徐々に再発しなくなり、多くの方は自然軽快していくことが分かっています。小学校入学時には3人に1人の割合で軽快し、10才では半分、16才頃には90%が軽快します。軽快していく時期にさしかかったとき、皮膚を治る状態にしておいてあげることが大切です。

アトピー性皮膚炎の治療

<内服>
かゆみを抑える抗ヒスタミン薬を内服します。症状によって抗アレルギーを併用します。小児のアトピー性皮膚炎に対しては、ステロイドの内服は原則行いません。
 
<外用>
保湿剤の塗布やステロイドの外用を中心に行っていきます。「ステロイド」と聞くと副作
用が心配になる方も多いと思いますが、適切な強さのステロイドを、適切な量で、適切な期間塗って治療していけば副作用も極力抑えることができます。症状が軽快すれば、タクロリムス軟膏(免疫抑制剤軟膏)を上手に使いながら、皮膚症状の再燃を抑える治療を行っていきます(Proactive療法;日本皮膚科学会のホームページからも参照できます)。
 
<注射>
様々な治療を試みても症状が軽快しない場合、デュピクセントという注射の治療があります。サイトカインであるIL-4/13によるシグナル伝達を阻害し、アトピー性皮膚炎の病態に深く関与するTh2型炎症反応を抑える、世界初のヒト型抗ヒトIL-4/13受容体モノクローナル抗体(生物学的製剤)です。2週間に1回の投与が必要で、高額な薬剤ですが、保険の適応があり、助成制度もあります。希望される方は、診察の上で、デュピクセントによる治療の適否などを説明させていただきます。
〒880-0015
宮崎市大工1丁目10-28-2F
いのうえ皮ふ科
0985-72-5155
ページの先頭へ